2005年12月某日。
マリンバアートの佐久間さんから忘年会のお誘い。
プロの打楽器奏者が集まって結成された、打楽器アンサンブル「 Five Mallets 」のメンバーで、コンサートで裏方や、受け付けのお手伝いで知り合った人だ。
色々貴重な話しも聞けるし、なにより楽しいから即OK。
日時、場所を聞いている時に電話口で気になる一言。「実は、ちょっとした企みがあって・・・」
なんか気になる・・・
当日が楽しみだ。
忘年会当日。
仕事も早々に切り上げて名古屋へGO!
忘年会のメンバーは、佐久間さん、荒川さん(名古屋フィルの打楽器奏者)和泉さん達が来ている。
この3人はマリンバアートのメンバー。
瓦で作られた創作打楽器「セラモフォン」を中心に打楽器アンサンブルを行っている。
ウマイ酒と料理で盛り上がった頃に気になっていた「企み」の話しが。
マリンバアートでコンサートをやりたいのだが、どうせならアマチュアの打楽器アンサンブルの人たちと祭りみたいな感じでやりたい、という話しだ。
そこで、そのような企画があったらどう感じるか教えて欲しいという事。
実に楽しそうな話しだ!
私個人としては嬉しい企画だなと正直に思った。
アマチュアの打楽器アンサンブルのコンサートって、会場の手配、大型楽器の手配が問題だし。
なにより、そんなに多くの曲のレパートリーは無いし。(笑)
さらに、リハーサルとかで指導なんかしてもらえたら良い勉強になるし。
などと、思っていることを話した。
この企画が実現すると面白い事になるぞ。
その後、さらに詳細を決めたいから打ち合わせをしましょうと連絡が!
おぉ!あの企画、実現するんですね!!
打ち合わせでは、会費の事や、持ち時間、宣伝方法など話した。
おおよそ具体低に決まってきた感じだ。
早速、各打楽器アンサンブルの団体に宣伝してくるそうだ。
沢山のチームが集まるといいなぁ。
ところで・・・
KPGでは出るの??
そんな疑問がでてきた。
でも、メンバーって2人だけだし、まともに曲が出来るかなぁ?
そう思っていたら参加確認の連絡が!
う〜ん。悩んだ挙句、とりあえず参加を表明。
最悪、2人で出るか辞退して裏方にまわるかという安易な気持ち。(←いいかげん)
その頃、連絡用掲示板では、佐久間さんが「あの重たい楽器持ってきてね(はぁと)」みたいな書き込みが・・・
「重い楽器」ってカリヨンの事ですね。(汗)
どうするよ!?
あんな変な楽器使った曲なんて存在しないぞ。
すると、あねごが一言。「無ければ作る」
そこからが大変。
さすがに2人では・・・という思いがあったので、まずはメンバー集め。
LEEOで知り合った「おさるさん」と他の団のお手伝いに行った時に知り合った「ぴすたさん」と「しんきちさん」へ声を掛けてみた。
3人とも面白そうだから出るという事に!
うぉー!!
KPG結成11年目にしてメンバー数5人!!(一時的に)
そうこうしている間に書類の提出期限が近づいてきた。
なぜか曲も出来ていないのに、曲名や曲の説明、使用楽器、楽器レイアウトを提出することに。
普通、逆なんだけど提出しないとマズイので完成した曲をイメージしながら書類を作成。(←いいのか?)
その書類を持って、初の代表者会議へ行った。
出演するチームはソロの人も含めて9チーム。
思った以上に集まったらしい。
各チームの代表者の自己紹介の後、会議開始。
これだけのチームが出演する事になると使う楽器の数が半端じゃない。
大型楽器はマリンバアートが準備してくれるので助かる。
チームカラーを決めて出演していないチームが楽器搬入・搬出を手伝う形が取られる。
こうする事により連帯感が出来ていいと思うし、舞台切替が機敏にできるだろう。
あとは曲の完成を待つばかり。
がんばれ!あねご!
5月の連休。
本格的に曲作りが始まった。
まずは使う楽器を電子ピアノのある部屋に集める。
マリンバ、ビブラフォン、グロッケン、カリヨン、ドラム、その他小物。
そこにMIDIキーボードとパソコンを設置。
まさに音楽工房となった部屋。

偶然遊びにきた友達が「すっごーい!こんな部屋だったら、ずっと居たい!」だって。(笑)
でも、あねごは必死。
練習計画も考えた。
リハ・本番では危なすぎるので、近くの公民館を借りて練習する。
家から近い公民館なので楽器運びがラクで助かる。
ティンパニーはロートタムで代用だけど本番に近い形の配置で練習した。


メンバーの意見を色々取り入れて曲は完成。
なんとか通せる形まで持っていけた。
本番まで、あと1回位は練習を入れたい。
5月30日(火)
しんきちさんにお願いして西春吹奏楽団の練習場所を貸して貰うことになった。
ティンパニーも入っての練習だ。
久しぶりに合わせると、ガッタガタ。(笑)
練習時間や運搬の事を考えて、今回はカリヨンではなくグロッケンで代用したんだけど、もうね・・・ダメダメな訳で。(泣)
ホント、鍵盤叩ける人って尊敬しちゃう。
なんで、あんなに狭い所をタカタカ叩けるの??
私がやると確立の問題になってくるし・・・
今まで鍵盤は避けて来たことが仇になってるのは百も承知なんだけど。
これからは心を入替えて鍵盤の練習をしないといけない気がするなぁ。(思うだけかもしれないけど)
おさるさんに水害の相があったらしく、鳥笛の水がダラダラと流れていたり、私のグロッケンがヘロヘロで変な作曲までしていたけど、
みんなの意見を色々と取り入れ完成状態になってきた。
おさるさんの色々な小物を取り入れての演出で派手さ倍増か!?
とにかく、本番まで残す所2週間となった。
その後、食事をしながら合同合奏のボレロの説明、楽器レイアウトの見直しをした。
いよいよ次はリハーサル。
みんなに迷惑を掛けないように練習しておかないと。
なぜか鍵盤をやる時って変な緊張をしてボロボロなんだよね・・・
とにかく苦手意識を取り除かないと。
6月9日(金)
リハーサル。
考えてみると、合計練習回数は2回と不安が残るが・・・
この日は会社をお休みして朝から楽器積み込みだ。
実はボレロの譜割りで少々問題があり、あねごは午前中ずっとマリンバの練習をしていた。
ただ、4オクターブマリンバが担当なのに5オクターブマリンバの楽譜ってのが気になる所なんだけど。
あねごの練習も終わり、開場へと向かう。
開場は「名古屋港文化小劇場」だ。
楽器を搬入して組立をする。
準備が終わって時間が出来たので、気になっていたボレロの件について再確認をすると・・・
えぇっ!!
やっぱり楽譜が違うんですか?!
なんか予想通りの展開だ・・・
急いで楽譜を貰って見てみると、練習したのは無駄にならないみたいだ。
しかも、少し簡単になったとか。
ふう。一安心。
もう少し仕事とかあると思っていたけど、意外にヒマで時間を持て余してしまった。
焦って早く入りすぎたな。(汗)

そうこうしている間に私たちの出番だ。
しかし、ぴすたさんがまだ来ていない。
どうやら渋滞に巻き込まれてしまったらしい。
待っていてもしょうがないから、とりあえず曲を通してみる。
やっぱり、ひとり抜けるとイメージが掴みにくい。
通し終わった頃にぴすたさん到着!
さあ、もう一度通してみる。
よしよし。
少々間違ったけど、なんとかなりそうだ。
ホールの感じが大体分かったのでマレットの選定をする。
特にカリヨンは、どのマレット(ハンマー)にするか迷うところだ。
結局、木槌を使い少し大きめに叩くと良いとアドバイスを貰ったので、それに決定。
その後、ヤバそうな所をピックアップして練習をし、リハーサル終了。
今日は上手く行ったけど、明日は・・・
変な緊張してきた。(汗)
リハーサル後、メンバーと食事をして、この日は終了。
明日、寝坊しないようにしないと。
6月10日(土)
いよいよ本番当日だ。
午前中にマリンバアートのゲネとボレロのゲネ、午後から各団体のゲネという予定。
ボレロのゲネまでマリンバアートのゲネを聞いた。
さすがプロ!上手いなぁ。
タイミングといい、見せ方といい、勉強になる。
で、次はボレロ。
総勢40名近くいるメンバーと楽器をステージに配置。
もっと狭くなると思っていたけど、意外と余裕がある。
荒川さんの指揮で練習開始。
全体のバランスとか取りながら一通り通してみる。
初めて合わせた割りにはシッカリ通っている!
みんなウマいなぁ。
メロディーが少ないので、本番で興奮しないように制御できればいいんだけど・・・
思いのほか完成度が高かったのでボレロのゲネは早めに終了。
予定を30分繰り上げという嬉しい誤算だ。
午後。
私たちの出番は5番目で前半のトリだ。
それまでの間は、他の団体の搬入搬出のお手伝い。
ステージ配置図を見ながら念入りに打ち合わせをして本番に備える。
そして私たちの出番。
搬入込みで持ち時間が20分なので、とにかく通す。
結構ウマく出来た。
ゲネの段階で調子が頂点だと本番で失敗するか?
毎回そんな感じだからなぁ。いつになく弱気。
他の団体は、みんなウマいので良い刺激になるんだけど。
本番までの間、ステージ袖でコソッと練習した。
(あんまり練習するとドツボにハマる時があるけど)
そして本番。
客入りはまあまあだ。
開場を見ると知っている顔がチラホラ。
むぅ〜緊張する〜
そして、とうとう私達の出番。




少しヤバい感じの所もあったけど、全体的にはまずまずの出来だった。
心配していたカリヨンのソロ、グロッケンがウマく出来て自分的には上出来。
少し鍵盤に自信が持てたかも。
出番が終わったら気持ちがラクになった。
が!!
演奏が終わった後にインタビューがあるなんて・・・聞いてませんよ。(泣)
なんか、異様に長く質問されたのは気のせい?
極度の緊張で変な汗出てくるし。

ある意味、このインタビューの方が緊張したかも。
予定外のインタビューも無事に終わり、あとはボレロで爆発するだけだ!(←オイ!)
アマチュアステージが終わったらマリンバアートのステージ。
客席に行って、ゆっくりと鑑賞する。
ゲネでも少し聴いたけど、さすがにウマイ!
拍手、笑うと会場を盛り上げる事も忘れてはいけない。(笑)
そしてフィナーレのボレロ。
ここでアクシデント発生!!
ふと後ろを見ると、しんきちさんとぴすたさんが居ない。
あれれ?と思っていたんだけど、前を見るとゲネの時より見晴らしがいい。
あぁっ!!
シロフォンが1台ないぞ!!
どうやら借りるはずのシロフォンを片付けてしまったらしい。
うわぁ、どうする?と思っていたら、上手側からフレームを運びながら音板を取り付けるというアクロバットな事をしながらシロフォンが登場!
さすが、打楽器集団!!(笑)
組立から搬入まで5分掛からなかったとか。
多少のアクシデントはあったものの、ボレロの演奏が始まった。
打楽器らしいスライドホイッスルのソロやフレクサトーンのソロがあったりと見ても聴いていても楽しい。
思わず笑顔がこぼれてしまう。
その中でも、マリンバアートの「セラモフォン」は独特の音色で素敵だ。
瓦で作られた楽器は、シロフォンとグロッケンの中間のような音色。
聞き惚れてしまいます。
最初の方のソロ回しは順調に進んで行ったんだけど、後半になるとボリュームを「グリッ!」と上げた感じで音が大きく!
おぉーい!それじゃぁメロディーが聞こえないよぉー!
みんな、「覚醒」って感じで興奮状態。
ってか、この状況で興奮するなってのが無理なんだけど・・・(汗)
指揮を振っていた荒川さんも苦笑い・・・(予想通りの展開とは思ったでしょうけど)
こっちも負けないように最大音量で対抗してみるが、かなりの音量が出るカリヨンでも勝てない位に大きな音だ!
そのまま興奮状態のままボレロは終わった。



興奮状態のまま、スグに楽器の片付け。
ある意味、打楽器って終わってからが本番なのかも?って思う位に急ピッチで片付けられていく。
吹奏楽やオケでも大変なのに、打楽器アンサンブルの後の片付けは想像以上です。
恐ろしい数の楽器が運び出されて行きます。
そんな状況なのに自分達の楽器の見分けが付くのってスゴイ。
約1時間半余りで搬出は完了した。
さすが、みなさん慣れていらっしゃる。(笑)
その後、打ち上げとなる。
会場から近い所でやったんだけど、近くに駐車場が少なく、遅れてくる人も。
私たちのメンバーのおさるさんも駐車場難民になってしまって遅刻してしまった。
名古屋も、もう少し駐車場が多ければいいのに・・・
ってか、あっても駐車場代が高いから路駐が多いんだろ。とか愚痴を言ってみたり。
打ち上げに参加した人は少なかったけど、苦労した事とか、本番の感想などで大いに盛り上がりました。
今回、このような楽しい企画を提案してくれたマリンバアートの荒川さん、佐久間さん、和泉さん、打フェスタの開催に協力してくれたスタッフの方々に深くお礼を申し上げます。
第2回 打フェスタを期待しています!!
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